カテゴリ:個展・イベント( 2 )

11月29日 日曜日。

個展「イリスの森で~ドールアートと朗読の世界」が
無事終了しました。

この日のために、6年ぶりに創作し、完成させたドールは3体。

それぞれのドールには、タイトルをつけました。



001 『 イバラ姫 ~セクション1 』

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この作品のサブタイトル「セクション1」とは、私が通っていたゲリー・ボーネル・ジャパンの
本科の授業で、最初に取り組むテーマ「葛藤と向き合い、己を知る」ことを指しています。

c0362010_21314289.jpg葛藤で身動きが取れず、
がんじがらめになっている。

けれど自分を縛りつけている
のは、他ならぬ自分自身。

周りから遠ざかり、ひとり
身を潜めながら、誰よりも
孤独を感じている。

でも、本当は誰かとつながりたい。

夢や希望をつかみ取りたい。

その想いを、身体に巻きついたピンクの花が咲く緑色のイバラのツルが
外に向かってどんどん伸びていく様に重ねて表現しました。

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002 『 Blue Goddess 』

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今年の6月にセドナへ旅した時に、見えたイメージを形にしてみました。

青い羽根を持った、ネイティブアメリカンの女神のような女性。

その美しい圧倒的な存在を目にした時、涙があふれてきました。

その時受け取ったメッセージは、

「自分のハートの望むまま、光射す方へ進んでいきなさい」

というものでした。

今回の個展に向けて、何を作ったらいいのか迷っていたある日、ふと
その強い眼差しに射抜かれた時の鮮烈なイメージが浮かんできたのです。

作っている最中、私の手を通して、その女神のエネルギーが流れて
ドールのなかに注ぎ込まれていくような気がしました。

c0362010_094572.jpg不思議なのですが、ドールを作るたびに
なぜか私の意思とは関係なく、勝手に
完成予想像とは違った部分が出てくる
のですが、この女神も創っていくうちに
どんどん顔が変わっていきました。

顔を描き入れた時、最初に想定していた
より、年齢を重ねた大人の女性の表情に
なっていて、自分でも驚きました。

私が操作することなどできない領域で、
ドールたちは自ら生きているのです・・・。


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003 『 カッチーナ・ウーマン ~ Go Straight!』

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セドナのボイントン・キャニオンを訪れた時に、降りてきたイメージを元に創りました。

カッチーナとは、ネイティブアメリカンの言葉で「精霊」を意味します。

c0362010_1541957.jpg真っ赤な髪をきりりと束ね、すっくと立った
その姿はとても力強く美しかった。

しなやかに、軽やかに、たくましく・・・。

「成功のためでもない。

お金のためでもない。

ただ、おまえ自身のためにやるのだ。

そのまま、まっすぐお行きなさい!」

どこまでも青く広がる空と、赤茶色の
雄大な山々から聞こえてきたのは、
そんなメッセージでした。



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この3体のドールは、これまでの作品とは明らかに違う何かを宿しているように思えます。

少し前の自分だったら、たぶんこんな表情のドールを創ることはできなかったでしょう。

この数年間、私はドール作りから離れ、自分という人間を知ろうともがいてきました。

葛藤だらけの自分には、人の胸を打つような人形は創れない。

ずっとそう思い込み、口ではまたドールを創れるようになりたいと言いながら、
自分にその許可を出せずにいました。

「でもね、葛藤があるからこそ、多くの人の共感を呼ぶような
素晴らしい名作が生まれるんだよ。」

悩んでいる私にそう言ってくれたのは、信頼している心の師匠?とでも呼ぶべき方でした。

c0362010_435752.jpg今の自分を、そのまま表現すればいい。

私のなかのコンパスの針が、
ひとつの方向を指しました。

これまでの自分に区切りをつけ、
ドール作家として新たな一歩を踏み出す。

それが今回の個展の目標でした。

葛藤と手を取り合い、上手につき合いながら
完成させた3人の女神たちは、私の背中を
押してくれました。

「もうだいじょうぶ」

目標を達成できた今、ここからが
私の本当のスタートになります・・・。
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by tete_de_lapin | 2015-12-19 09:46 | 個展・イベント

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11月29日 日曜日。 

6年ぶりのイベントであり、初の個展となった
「イリスの森で~ドールアートと朗読の世界」
が開催されました。

ドールがようやく完成したのは、当日の朝4時半。

作っていた作品のうち、結局3体しか仕上げることができなかった。

まだまだ不完全な点もあった。

それでも、私の心は静かに澄んでいました。

そう、たとえ誰も来なかったとしても、ドールが完成した!

それだけで、もう私にとっては大成功だったのです。

だから、あとはもう今日という「特別な一日」を存分に楽しもう。

そう心に誓って、会場へと向かいました。

この日搬入搬出を含め、全面的に私をバックアップしてくれたのは
姉のナオミと義兄KENさんでした。

まず集会室のデスクと椅子を展示用に並べ変え、布でカバーする
ところまで手伝ってもらったら、そこから先は私の仕事。

恥ずかしながら、過去のイベントでは、ディスプレイにもたついて
開場時間に間に合わなかったなんてこともしばしばありました。

しかし、今回は違っていました。

自分でも不思議なくらい落ち着いて、全体が見渡せていたし、
どこに何を置いたらいいのか、ひらめきもどんどん湧いてきて、
思いの外楽しく、スムーズに作業を進めていくことができました。

私は、気づき始めていました。

もう今までのパターンは踏まない と、はっきり決めている自分に。

展示スペースの壁はぐるりと過去の作品たちで囲まれ、
部屋の中央のアイランドには、新作3体のみが飾られました。

そこへちょうど外の用事を済ませ帰ってきた姉から、歓声があがりました。

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注)会場にいる姉ナオミ

「すごい!! 本当にすばらしいよ!

 これが、Toshieの表現したかった世界なんだねぇ…。

 観てごらん。 これが、Toshieが意図した結果だよ。

 これを全部、Toshieがクリエーションしたんだよ。

 心の底から本気で望んだからこそ、こうして現実のものになったんだよ!」

その言葉を聞いた瞬間、私のなかで急にすべてがリアルに感じられ、
ここに至るまでのいろんなできごとや想いがこみあげてきました。

2週間前まで、私は「自分には無理かもしれない」と思っていました。

自分の力を信じきれていなかったのは、自分自身だった。

周りがどんなに大丈夫だと言ってくれたとしても、まず
私本人が自分を本気で信じなければ、何も始まらないんだ。

そのことに気づいてから流れが変わり、すべてが動きだしました。

最後の1週間、もう私は寸分も疑っていなかった。

必ずドールは完成する。 個展はうまくいくと。

あとは、ただやるのみ。

その結果が、私の目の前に確かにありました。


長い長い眠りから醒め、嬉しそうに顔を輝かせるドールたち・・・


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『The Moon Light Grove ~月あかりの森』より
<左>「月夜のまほう」
<右上>「Sunny Driving Happning 」
<右下>「木枯らしのおくりもの」


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<右><左上>「紫陽花のプレリュード」
<左下>「春風が3月のリボンをほどいたら・・・」


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「月の調べに耳をすませば・・・」より <左>ミミズクじいさん      <右>ラリー


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<左>「Happy Birthday!Miss Betty 」
<右上>「おかえりなさい、あなたの場所へ」
<右下>「ずっと会いたかったあなたへ」



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「シャローム~芽吹きのハーモニー」より


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アンデルセンの「絵のない絵本」より
<左>第二十六夜「煙突掃除の少年」        <右>第一夜「ガンジス川のほとりにて」


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第十六夜「道化師の恋」より <左>コロンビーナ          <右>プルチネッラ 


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エリナー・ファージョン作「ムギと王さま」~『ヤング・ケート』より


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<左>緑の魔女                          <右>ヤング・ケート



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<左>川の王様                           <右>踊る若衆



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同じく『小さいお嬢様のバラ』より


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エリナー・ファージョン作「町かどのジム」より



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アリスン・マギー作「ちいさなあなたへ」より

これらはすべて、かつて姉と行なったイベントに登場したドールたちです。


12月になるということで、クリスマスに因んだコーナーも・・・。

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そして、今回の主役である新作のドールたち。


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*この3体については、『眠りから醒めた
イリスの森・2』
の方で、改めてご紹介
させていただきたいと思います・・・。



c0362010_258760.jpgこの日は、姉ナオミによる朗読会も行われました。

久しぶりに甦った「月あかりの森」の物語。

イキイキとした語り口に、ドールたちは
生命を吹き込まれ、自由に動きだし・・・。

絵本「ちいさなあなたへ」の朗読には、
思わず涙ぐむ方もいらっしゃいました。

姉の朗読を聴きながら、私は昔をなつかしむ
というよりも、4年の月日を経て生まれ変わった
私たちが、こうしてまた新たな気持ちでタッグを
組むことができたことに、喜びを感じていました。


この日「イリスの森」に足を運んでくださった人たちの中には、
The Moon Light Grove を知っている人も、知らない人もいました。

忙しい合間を縫って、復活を見届けに駆けつけてくれた友人知人たち。

来られなかったけれど、個展の成功を祈ってくれていた友人たち。

偶然個展開催のブログを読んで、数年間連絡の取れなかった私に
わざわざ会いに来てくれた友人。

小さな子からおばあさんまで、興味を持ってふらりと訪れてくれた初めての方々。

皆それぞれ、11月29日ここに集まることを約束してくれていた、
なつかしい大切な魂たち・・・。

c0362010_152926100.jpgそして私たちを守り、祝福してくれていた
たくさんの「見えない大いなるもの」たち。

本当に幸せな一日となりました。

言葉では言い尽くせないほどの
愛と感謝をこめて、

心から、ありがとうございました。。。
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by tete_de_lapin | 2015-12-18 15:51 | 個展・イベント